お盆まいり

     
 朝8時半頃、
「12時から2時頃に伺う予定です」
と、お寺からの電話があった。今年は丁寧だなと思いながら、この電話で予定がたち、ほっとする。いつもはこの電話が無く、朝から夕方の7時過ぎまでずっと待っていたことがあった。また昨年などは、朝の8時に来られ、慌てたものだ。

 今日はとにかく12時までは自由だ。9時半頃からしばらく、藍ちゃんとskypeした。髪の毛をカットしてさっぱりした藍ちゃんは、じーじ、ばーばの画面に大喜びで、いろいろお話してくれたので、じーじも大喜び。先日送ったきゅうりを酢のものにしたら沢山食べたとママから聞き、じーじ、さらに大喜び。
 リー君がまるまる太って大きくなっているのにびっくりする。お乳の後のゲップがなかなか出ず、よく泣いてママを困らせていたが、やっと3時間ぐらい寝てくれるようになり、少し楽になりましたと真弓さんから聞き、ほっとする。
 幸治も元気そうで、良きパパぶりだ。きっと今日はお庭で藍ちゃんと、プールで水遊びをしているだろう。

 結局、お盆のお参りは2時過ぎになった。
「アメリカのシアトルの弘法寺にいます」
と、そのお坊さんが言う。
「アメリカにもお寺があるんですか? 」
と、びっくりして聞いてしまった。もともとは出稼ぎの人の信仰のためのお寺だったが、2世、3世、4世となると白人黒人入り混じって、仏教もなかなか信者が多いそうだ。でも、先祖を供養するお盆まいりという風習は無いという。

 私の今日のおもてなしは、玉露の冷茶と若鮎のお菓子。玉露は濃いめにしてよく冷やし氷を浮かべてガラスの湯のみで。若鮎はガラスの菓子器に、庭で摘んだ南天の葉を水で濡らして涼し気に。
「南天ですか? 日本らしいですね、嬉しいな」
と、ことのほか喜んで下さり、お菓子を包んでいると、
「この南天も入れてください」
と、にこにこ顔。
 わたしの心が解ってもらえて嬉しい。