今日から また‥‥

 長らくご無沙汰していましたが、今日からまた一念発起、頑張ろうと思います。

 

 私は今、生駒山の奈良側の斜面に住んでいるが、一人暮らしになったので長男家族の住んでいる大阪側に引っ越しすることになった。必要なものは箱に詰め不用品は粗大ごみとして収集してもらってようやくかたずけも一段落というところである。

 この家に住んで15年、緑豊かで空気がきれいなこの地はとても良いところであった。今度住む街はどんな良いところであろうか?期待に胸が膨らむ思いである。

 

 今までに書き溜めたエッセーをここに書き留めていきたいと思う。

 

エッセーの小部屋

 

   九月 私の庭の愛する花たち

 狭いけれど我が家の庭には一年中花が絶えない。花好きな私はちょっとした時間でも庭に出て花の世話をする。花殻や枯れた葉を取ってやるとどの花も生き返ったように可愛らしくなるので、いくら眺めていても飽きることが無い。残暑厳しい九月初めは夏の名残の花がいっぱい咲き誇っている。デッキに設えた朝顔緑のカーテンには白やピンクや青色の花が毎朝十数個咲く。その可憐な花たちは、私に清々しい朝を迎えさせてくれる。千日紅も夏の暑さに疲れた心を元気にしてくれる花である。赤とピンクの丸くて可愛い花だが、炎天下でもどんどん株が大きくなり次々と花を咲かせ夏に強い花である。そしてわが庭では不思議なことに、大輪の鉄砲百合がまだあちこちに真っ白い花を華やかに咲かせているのだ。

 我が家の鉄砲百合は細葉鉄砲百合(別名高砂百合)という品種らしいのだが、ふつう鉄砲百合は六月に咲くのだが細葉鉄砲百合は八月に咲き九月初めまで咲き続けるそうだ。茎にたくさんの細い葉をつけ真っ白い大輪の花を五つも六つも先端に咲かせる。不思議なことに私はこの花を植えたというはっきりした記憶が無いのだが、毎年七月ごろから庭のいたるところににょきにょき芽を出すのだ。大小合わせて五十本以上はあるだろうか。入居してすぐに庭になにも花が無い時、一本の百合を買ってきて植えたようなおぼろげな記憶があるが、それも定かではない。三,四年して庭のあちこちに6ユリが生え始めてので、ひょっとすると地下で球根が繁殖したのかもしれない。百合が咲くのは近所でも我が家だけなのだ。1メートル以上になった百合が七~八本かたまって生えてそれぞれの先端に五、六個花をつけると それはそれは見事なものである。また、一本だけひっそりと芽を出して三十センチメートルほどの小さい茎に一つの大輪の鉄砲百合を咲かせている様も愛おしくて可愛いものである。花瓶に生けてもよく、よそのお宅への手土産にしても喜ばれるのでとても重宝している。

 九月になって、急につぼみが膨らんできたのは秋明菊である。この花は私がこの家に越した時、友人から一株貰ったもので、日当たりが良いところに植えたところ、この土地が気に入ったらしく増えるわ増えるわ、いたるところに芽を出して広がった。あまりの勢いに花壇からはみ出して生えた株はしかたなく引き抜かなければならない羽目になってしまった。多すぎる葉を整理したので今年はいつもより蕾がたくさんついたようだ。もうすぐ白くて上品な花が咲くだろう。遠くから見ると白い蝶が乱れ飛んでいるように見える景色ももうすぐである。

 ハーブ類が繁る庭の一角では、最近セージが花を付け出した。今年は根元から株別れして、たくさんの茎がそれぞれ大きく伸びてその先端に紫の花をつけている。セージは種類が多いが、我が家のものはアメジストセージらしい。すっと伸びた茎に紫の花が咲くと、中世ヨーロッパの貴婦人を思わせる優雅さがある。また、そのまわりに地面を這うように広がって伸びているのはローズマリーで、普通四月から六月に花をつけるそうだが、たまには秋に咲くものもあるようだ。くねくねと伸びた白っぽい茎に細かい肉厚の葉がたくさんついて、その所々に優し気な薄紫の花をつけている。肉料理の臭み取りに良いということだが、私はまだ料理には使ったことがない。今のところ鑑賞用というところだ。夏のとても暑い日中でもローズマリーの葉の濃い緑色は私に元気を与えてくれる。そして、もう一つ生命力が強いのはスペアミントだ。我が家のスペアミントは今、花が終わったところだ。スペアミントは地面を這ってどんどん広がる。私は枝先の可愛い葉を取ってミントティーをつくる。気持ちがすっきりするようで大好きな飲み物だ。また、丸くて緑色の葉を五~六枚付けた小枝を白い皿に盛りつけた料理に添えればう映えるので大変重宝している。他のもラベンダー、オレガノなどハーブは数種類あるが、これは季節に関係なく暑い日差しにも負けず元気に生育してくれる。

 四季咲きの赤いミニバラは鉢植えで買ったものを植え替えたものだ。秋明菊の影になっていて二年ほど元気が無かったのだが、今年は秋明菊を間引いたので日当たりが良くなったのか、木がどんどん大きくなり次々と赤い花をつけている。害虫の心配もあり、今まではバラを植えることを敬遠していたのだが、花を見るとやっぱりバラは良いなあと思ってしまう。なんといっても私の理想の庭はバラのアーチがある庭なのだから。

 玄関前のシマトネリコの木も大きなふわふわした白い花をつけている。目立たない地味な花だが、よく見ると細かい白い花がかたまってふわふわしたものに覆われている。この花は五月頃から咲き始めた。九月になっても相変わらず白いものに包まれている。調べてみると五月から七月頃に花が咲き、その後結実して綿毛に包まれて長く土の上にとどまるらしい。今、花のように見えるのはシマトネリコの種子な姿がすのだそうだ。シマトネリコはすんなりとした幹で姿が美しく、数少ない常緑樹で、冬に落葉しないので園芸品種として人気の樹木だ。しかしこの木に南天が一つある。それは春に落葉することだ。大きな葉を毎朝たくさん落とし半分くらいの葉が新しい葉と入れ替わる。秋から冬にかけては貴重な木と言えるが春には厄介な木と言える。そしてもう一つ、この木に関して発見があった。庭のいたるところに同じような葉をした植物がうじゃうじゃ生えていることに気が付いたのだ。大きいもので30cmから40cmになっており、小さいものは5cmくらいだ。どう見てもシマトネリコなのだ。そこで私は最近これを5~6本くらいずつ鉢に植えて友人たちにプレゼントして喜ばれている。

 花ではないが、この庭で私が大切にしている2種類の木がある。一つはオリーブの木である。去年それぞれ大きな鉢に植え替えて肥料も入れたので今年は沢山の花が咲き実を付けている。収穫が楽しみである。そしてもう一種類は二本の南天の木である。それは北東の表鬼門と南西の裏鬼門に植えたものだ。最初の植えたのは父の形見のもので、私が大切にしていた木であった。ところがこの土地に馴染めなかったのか枯れてしまった。ある日奈良県桜井市の三輪神社にお参りした折、神社内で芽生えた南天の苗を頂ける頂ける機会があり、その「神木」を戴いてきて二か所に植えたのだ。「神木」は枯らしてはいけないからと遠慮する人もいたが、私はどうしても欲しくて戴いてきた。しかしやはり土地に合わなかったのか枯れてしまい「やはり駄目か」とがっかりしてしまった。しかしやはり「神木」は枯らしてはいけないと思い、再挑戦、いや何度でも根付くまで挑戦しようと思い、慎重に植えることにした。調べてみると、南天は風通しの良い半日陰で土地の良く肥えた水はけのよい地を好むとある。今まで植えていた土地はまるで正反対の土地であった。今、我が家の北東角と南西角、つまり表鬼門と裏鬼門には三輪神社の「神木」の南天が植えられすくすくと育っている。これは絶対に枯らしてはいけない私の宝である。本当は父の形見の南天をこの地で育てたかったのだが私の至らなさで枯らしてしまい、父には本当にすまないことをしたと思っている。それゆえ、この二本の木は特に私の大切な木なのである。 

 

 

年賀状

 夫が生存中、我が家では約100枚の年賀状が必要であった。60枚ほどが夫の仕事関係、20枚ほどが親戚関係、そして私が友人に出すのは20枚ほどである。

 例年夫は印刷し終わった年賀状に一言添えるかそのまま出してしまうのでさして大変ではなかったと思うが、購入から印刷まですべて私に任されていたので、慌ただしい年末にこの年賀状は私にとっては大変な仕事であった。

 おまけに、印刷し終わったはがきに一言添えるのが夫にとっては大変苦痛だったらしくて、ほとんど一言も添えずにそのまま出すことがほとんどであった。

 このように出すことには消極的な夫だが、来た年賀状はとても大切にして、きちんと住所録をチェックし整理して保管していた。

 一昨年夫が亡くなったので昨年は喪中はがきであった。この時は夫の年賀状の住所録がおおいに役に立ったのは言うまでもない。

 

 

 

 

お久しぶりです

ブログをお休みして約3年が経ちました。

その間はほとんど元さんの介護の期間と言っても過言ではありません。

そして、元さんが亡くなって1年1か月、またブログを書いてみようかなという気持ちが蘇ってきました。

最後に家族でにぎやかに祝った2018年の新年の記事から3年目、今年の新年は生憎にもコロナの影響で、私一人の寂しい年明けとなりました。

今は早くコロナが治まって、またみんなでにぎやかに会える日を待ち望んでいます。

元さんのヘルペス  

一月六日から病院通いしている元さんのヘルペスもほとんど良くなってきた。

左の顔面一帯にできたヘルペスが、左目を塞いだために片目になった元さんを私が運転して皮膚科と眼科に通院していたが、ヘルペスが快方に向かい、左目の瞼の腫れも取れて自分で運転して病院に通えるようになった。

毎日インターネット予約してから行くので、すぐに診てもらえる。

通院も三週間がすぎた。全快も近い。