東大寺「お水取り」

 奈良東大寺二月堂の修二会が三月一日本行入りしたので、今日、出かけてみた。
午後7時から始まり、長さ約7メートルのたいまつ10本が舞台で次々に打ち振られ、舞台の欄干から突き出されると火の粉が降りそそぎ、観客達の歓声が上がる。欄干の端から端までたいまつが走る。火の粉が乱れ飛び、2月堂が光に浮かび上がった。
 3月14日まで行われ、たいまつは毎夜登場するそうだ。

 この行法は東大寺の二月堂の本尊、十一面観音に、僧侶たちが世の中の罪を一身に背負い、代苦者、すなわち一般の人々に代わって苦行を引き受ける者となり、苦行を実践し、国家安泰等を祈る祈願法要だそうだ。
開行以来一度も欠かされたことがない行法「不退の行法」です。
 この行法は、もともとは旧暦の2月1日から2月14日まで行われていた行事で、2月に修する法会として「修二会」というそうだ。
現在は太陽暦を利用して、3月1日から3月14日まで2月堂で行われている。
 修二会は752年以来一度も途絶えることなく続いてきた。今年で1260回目だ。

 二月堂のお水取りがおわると、桜の咲く春がやってくるといわれています。