新幹線 50周年

 東海道新幹線は今日、開業50周年になるそうだ。
 私が就職してすぐの頃の開通だったので、仕事が忙しく、当時は新幹線に乗った思い出は1〜2回にとどまるが、息子のヒロとコウジが東京の大学に行ったことで、俄然行く機会が多くなった。
 しかし、その頃まだ勤めていた私は年に数回、大阪から東京へ日帰りで行ったこともあった。朝、9時ごろ新大阪からひかりに飛び乗り、食堂車に座ってゆうゆうと新横浜まで行った。下宿の掃除はほどほどにして、日吉、恵比寿、自由ヶ丘、三田などを散策し、夕方6時頃東京を出る。
 東京駅を出発してしばらくすると、新幹線の右手に息子たちの大学が見える。列車の右側の座席に座って、一瞬で消えるその大学を見ることが楽しみだった。
 その後、コウジが関東で就職し、居を構えたので、俄然新幹線を利用することが多くなった。
 今でもコウジが関東にいることで、時々新幹線に乗る機会がある。
 新幹線はこれからももっと進歩するだろうが、新幹線のこの50年は私の人生にとって、かけがえのないものである。