川端康成著 「片腕」

 今日の神戸の勉強の課題は、川端康成著「片腕」と安田氏の「ホエルン」(その一)だった。
……「片腕を一晩お貸してもいいわ」と娘が言い、右腕を肩からはづすと、それを左手に持って私の膝においた……
 シュールレアリズムのこの作品は、独特のエロチシズムにあふれ、私にはてんで良さが解らない。でも…「みづうみ」「眠れる美女」「ありがとう」などの作品も読んでみたいと思った。
伊豆の踊子」「雪国」「古都」などの作品で川端康成に親しんでいたが、「片腕」など、違う魅力をもつ川端作品を知ったのは、驚きだった。
 
 安田氏の「ホエルン」は、英雄ジンギスカンを生む、モンゴルの歴史小説だ。資料を調べ、独特の解りやすい文章で丁寧に書かれたこの小説は、歴史小説が苦手な私にも読みやすく、とても面白い。続きが楽しみだ。