小松菜の煮びたしをつくる

 夫が畑から小松菜を採ってきた。生き生きと新鮮な濃い緑の葉、少し育ち過ぎた茎は固そうだけど、柔らかく茹でて、美味しく調理したい。
 隣の畑で採れたゆずをたくさん頂いたので、このゆずを加えて、香り高い煮びたしをつくとろう思う。
 我が家は、夫が畑で野菜を育て、私が採りいれた野菜を料理する、分業制だ。
以前は私も畑を手伝ったが、夫が仕事を退職してからは、畑に専念している。

 最初は二人で四苦八苦してもあまり収穫が無かったが、もう畑も6年目で、今年はだいぶ立派なものが採れるようになった。
 夫が収穫してきた大量の大根や白菜を、無駄なく調理する私の役目はとても大変なのである。新鮮なうちに無駄なく美味しく……たとえ虫食いだらけの白菜の葉や大根葉一枚にしても。
 今、私は、白菜や大根の葉っぱに囲まれて、悪戦苦闘の毎日なのである。

 ところで、今日は「小松菜の煮びたし ゆず入り」である。

 大きな鍋にたっぷりお湯をわかし、一つまみの塩を加えて小松菜をゆでる。まず、少量ずつ茎から入れ、葉を入れたらさっと引き上げる。素早く冷ますのが色鮮やかにゆで上げるコツだ。ざるに広げて冷ます。
 だし2カップに塩小さじ1、醤油小さじ3分の1〜3分の2を入れて熱し、水気を絞ってざく切りにした小松菜を加えてすぐに火を止める。ゆずの皮を加えて、さます。
 薄味でゆずの香り高い煮びたしが出来あがった。