茶筌;の里

 茶筌になる竹は、冬季に天日干しにする。その光景が昨日、テレビで報じられた。この竹の天日干しは、高山地区の風物詩となっている。
 その茶筌の里が、我が家から車で10分位の所にある。その生駒市高山町へ出かけてみた。あちこちの田んぼに、竹を三角に組んだ様子が見られる。
「高山竹林園」に寄ってみた。
生駒市高山地区は、室町時代から受け継がれてきた「茶筌師の里」として広く知られ、緻密で精緻な技法は「日本の茶の湯」を通じて国の内外で高い評価を受けているそうだ。
 茶筌の材料は、淡竹(白竹)、黒竹、煤竹だ。2.3年生の良質の竹を油抜きし、冬期に天日干しを行った後、貯蔵したものを使用する。
 天日干しされた竹は、切断され、片木、小割、味削り、面取り、下編・上編、腰並べ、仕上げの工程を経て、茶筌として仕上げられる。
 
 ここ高山で茶筌づくりが盛んになったのは、室町幕府8代将軍足利義政の時代、高山城主の次男、宗砌が親友の村田珠光に依頼されて作ったのが始まりと伝えられている。