合評

今日の合評は、安田氏の「岩の顔」と森田氏の「バスが来るまで」だ。
私は子供の頃、本をよく読んで文学少女だった。その頃は図書館と言うものは無く、本に触れることは少ない実情だった。しかし、幸いなことに、私の父はとても文学青年で、我が家の本箱には、本がたくさんあった。また町には「貸本屋」があり、1日10円で本を借りることが出来た。私はそこで、吉屋信子やサトウコウロクの本をたくさん読んだ。
 しかし、成人して、就職し、特に結婚してからは仕事と家庭と子育てに追われ本どころではなかった。
 55歳で退職し、読書三昧の生活を夢見たが、今までのブランクは埋めようが無く、読む力が衰えているし、読書量も貧弱だ。従って、批評がなかなかうまくできない。折角良い作品なのに、思うような批評ができない。
 でも、仲間に恵まれているので、私は安心して、合評に参加できる。有り難いことだ。