古武道興福寺奉納演武大会


 友人の原さんに招待券を頂いたので、奈良の興福寺へ古武道を観に行った。興福寺創建1300年・中金堂立柱式 平城遷都1300年祭 協賛 第20回宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会記念「古武道興福寺奉納演武大会」である。
 五重塔と並んで建つ東金堂の前にパイプ椅子が多数並べられ、もう準備が整っている。今日はめずらしく「一緒に行く」と言った夫と並んで、前から二列目の席につく。私が以前、短い期間であったがお世話になった「直心影流薙刀術」は四番目に登場だ。直心影流はパンフレットによれば、
薙刀には刀身2尺3寸以上の大薙刀と、小ぶりな刃をつけた小薙刀があり、現在の直心影流薙刀術に伝わるのは小薙刀技法であり、小ぶりの刀を薙ぎ上げ薙ぎ払い、精緻で敏速な技法を身上としている。特に、直心影流薙刀術の演武を目にして印象に残るのは、攻守兼ね備えた小脇の構え、水車・風車といった車返しの技は、自然現象の中に流れる力の動きを技の中に取り入れ、最小の力で相手を制するという華麗にして勇壮な操法であり、当流派の特徴である。 とある。
今日の演武者は (宗家) 園部正美氏 (藩士) 荻原晴子氏
演武内容は、切威(きりどめ)、 立薙刀(たてなぎなた)、 上段(じょうだん)      柄留(つかどめ)、山嵐(やまあらし)
今日お会いできるかもしれないと期待して辺りをキョロキョロ探していた、井上三三子先生が私の真後ろの席にいらして、先生からお声をかけていただき、驚くやら恐縮するやら。先輩の西村さん、大森さんにもご挨拶できて、本当にうれしかった。有難うございました。
 長時間の演武に馴れない夫の一言で席を立つことになり、最後の「宝蔵院流高田派槍術」を見逃したことは大変残念だった。