じゃがいも

 我が家の今年のじゃがいもは、割合粒が大きく味もいい。ほくほくとした感じも、いつものものより良いと思う。
 玉葱同様、じゃがいもはいつも台所にありいろいろな料理に使われる万能野菜としてあまりその栄養的効能について考えたこともなかったが、本で調べてみるとなかなか大切な食材であることが分かる。
 じゃがいもは、100gで76kcal。野菜としては低カロリーではありませんが、デンプンも多く含まれているので、主食のかわりに食べても腹もちがよく、満腹感がある。その上、白米の約2分のⅠのカロリーしかありません。
 ビタミンの働きを促進するミネラル、その一種であるカリウムは塩分による血圧上昇を抑え、むくみ防止にも働く。じゃがいもには豊富なカリウムが含まれていて、100gあたりの含有量は、トマトやきゅうりの約2倍、リンゴの4倍である。


 じゃがいもが日本に伝わったのは、慶長年間(1596〜1615)。オランダの人によって、長崎の出島に持ち込まれたと言われている。ジャカトラ(現ジャカルタ)から来たので、ジャガタライモと呼ばれ、それが縮まって「じゃがいも」と呼ばれるようになった。

 ふだん、当たり前のように使っている食材も、その歴史を調べるとなかなか面白いと思う。