パッチワークキルト展

     

 京都駅にある 美術館「えき」KYOTOで「一本の糸が綴る心の手仕事展Ⅱ 刺繍とキルト」の展覧会があるので観に行った。キルト展は前にも観たことがあるのでだいたいの予想を持って観に行った。ところが、会場に入ってすぐに、私のキルト観は間違っていたことに気付かされた。こんなにも美しいのか。こんなにも緻密なのか。こんなにも多彩なのか。とにかく素晴らしかった。
 会場には6人のキルト作家と2人の刺繍作家の作品が展示されていた。一概にキルトといっても同じではないのだ。一人ひとりの個性が題材を選び、図案を考え、差し方を工夫することによって、こんなにも独創的な素晴らしい作品に花開くのだ。一針一針の緻密な作業が床から天井までの大きな作品となって、それが会場一杯に繰り広げられている様はまさに圧巻であった。キルトがあんなに美しいものだと始めて知った日であった。