^東大谷へ

 昨日,4月10日は私の父の命日でした。亡くなったのは平成9年ですからもう13年経ちました。その日は、まっ白いゆきやなぎと真っ黄色のれんぎょうが満開でした。
 私の花好きは父親譲りです。子供の頃、父親と一緒に家の前庭にいろんな花を植えました。ダリア、コスモス、シュウカイドウ……。そしていつも二人で草引きをしました。
 夜は眠るまで創作童話を聞かせてくれました。私の本好きは父親譲りです。父の本箱に、藤原あき著「流れる星は生きている」や親鸞の「歎異抄」などがあったのをはっきり覚えている。
 父は歴史に詳しく、我が家は夜遅くまで、歴史談義で花が咲いた。その頃、残念ながら私は歴史に興味無く、あまり熱心に聞いていなかった。もっと興味を持ってしっかり聞いていればよかったと、今になって残念で仕方がない。
 父は非常に几帳面な人であった。その点では私はあまり父に似ていない。こまめに掃除することが苦手な私の部屋を、時々父は黙って掃除してくれていた。あの時、どう思って掃除していたのだろうか。

 京都の東大谷にお骨を納めています。
今日は朝早くからその東大谷へお参りに出かけました。高速有料道路第二京阪が3月20日に開通したので、その側道を通って行った。  側道は信号はあるものの防音壁に覆われ、まるで高速道路のように快適である。国道一号線より10〜20分は早く着いたのではないだろうか。 
 東大谷は京都の円山公園高台寺の間にある。お参りの後、円山公園をぶらぶらしたり、高台寺の方へ足をのばし、石塀小路を通り抜け寧々の道を経て二年坂、三年坂を経て清水寺に至る事もできるとても良いところである。
 お参りを終えると北に向かった。北山通りを通り、紫野招善寺にある妹のお墓を参るためだ。
 私と夫はその途中で国際会議場に寄る。ここは妹が結婚するまで働いていたところだ。さすがに国賓を迎える場所である。広い敷地に借景も美しく、隣にはプリンスホテルも控えている。私達は景色のよい木陰に車を止めて、お弁当を食べる。そしてしばらく景色を眺め、ゆっくりして山を下り、招善寺に向かう。
 帰りは又同じ道を通り、一目散に家路に着く。月1度は行きたいものだがなかなかそうもいかない。