四條畷神社

 アザレアの小鉢を2つ買ってきた。つつじの花をすぼめたような花が、小さな枝にぎっしり詰まって咲いている。白にピンクの混ざった花と白にピンクのふちどりの花だ。私好みの花。 花が終わったら、もう少し大きな鉢に植え替えよう。  
                                                  








 







 井上靖のエッセイ集「わが一期一会」を読み始める。一番初めの別離の最初の部分に木の下蔭という文がある。
        
      青葉茂れる桜井の
      里のわたりの夕まぐれ
      木の下蔭に駒とめて
      ……………………
 これは落合直文の作った「大楠公」という唱歌の一部分である。父正成が子正行に後事を託して、再び帰ることのない戦線に赴いて行く場面を取り扱っている。場所は大阪と京都の間にある桜井の里、そこの青葉の茂った樹木の下で、正成と正行は、最後の父子の対面をし、ここで別れて、再び相会うことはないのである。

 この別れの場面の銅像が四條畷神社にある。文中にある桜井の里とはここなのだろう。