2012-06-12から1日間の記事一覧

小川洋子著 偶然の祝福

7編の短編からなるこの本の中で「エーデルワイス」が私は一番面白かった。 一月の寒い午後だった 噴水を取り囲むようにして並んだベンチで、私は隣の男に声をかけた。 「それ、おもしろいですか? 」 「僕にとって一番大事な小説です」 こんな会話をしなが…